OCELデータによるモデリング
OCELデータ紹介
OCEL2.0(Object-Centric Event Log:オブジェクト中心イベントログ)は、複数のオブジェクトが関与するプロセスを表現するためのデータ構造です。従来の単一ケース中心のイベントログと異なり、OCEL は「イベント」を軸に、当該イベントに関連する複数のオブジェクトインスタンスを同時に記録し、オブジェクト間の関係性を直接表現します。
従来のイベントログ構造では、一つのイベントは一つのケースにしか属せず、オブジェクト間の関係は分割、重複、補助属性などによって間接的に表現されてきました。このような構造では、多オブジェクト間の依存関係や階層関係、協調関係がデータ上で十分に表現できず、プロセス構造が単一視点に単純化されてしまいます。OCEL はオブジェクトおよびその関係を明示的に定義することで、従来構造の表現上の制約を解消します。
構造としては、OCEL データは主に以下の四要素で構成されます。
- イベント情報(イベントID、アクティビティ名、タイムスタンプなど)
- オブジェクト情報(オブジェクトタイプ、オブジェクトID)
- イベント‐オブジェクト関係(あるイベントがどのオブジェクトに関与しているかを表す)
- オブジェクト間関係(オブジェクト同士の従属関係、 関連関係、または依存関係を表す)
例:
これにより、「何が起きたか」「どのオブジェクトが関与したか」「オブジェクト同士がどのように関連しているか」を一貫して表現できます。
プロセス分析の作成
プロセス作成
ここで作成するプロセス分析の命名、ワークスペースの選択、およびモデル作成方式の選択を行います。
❶ プロセス命名。名称の重複は不可、作成後の修正も不可。
❷ ワークスペースの選択。新規ワークスペースの作成、既存のワークスペース、またはローカルへの保存を選択できます。
❸ モデル生成方法の選択。ここではOCELファイルをアップロードを選択します。
❹ 作成ボタンをクリックすると、プロセスの作成が完了します。
モデル構築
OCELファイルアップロード
ドラッグまたはクリックしてアップロードするOCELファイルを選択してください。
【こちら】をクリックすると、サンプルデータが自動アップロードされ、システム機能を素早く体験できます。
モデル詳細表示
ここでは現在のデータの詳細情報が表示されます。
❶ データ統計。オブジェクト数、イベントタイプ数、および関連イベントのあるオブジェクト数、関連オブジェクトのあるイベント数を表示します。
❷ オブジェクト-オブジェクト関係。モデル内の各オブジェクトタイプに関連付けられているオブジェクトタイプを表示します。数字は、そのオブジェクトタイプにおいて関連イベントが存在するオブジェクト数です。
❸ イベント-オブジェクト関係。各イベントタイプに関連付けられているオブジェクトタイプを表示します。数字は、そのイベントタイプにおいて関連オブジェクトが存在するイベント数です。
❹ 「前のステップ」をクリックすると、ファイルアップロード画面に戻ります。
❺ 「次へ」をクリックすると、モデルを生成して概要画面に遷移します。